REING Creating a future where diversity is celebrated.
Empower you to be who you want to be,
without Gender Bias
Who we are?
REINGは多様な“個”のあり方とその意思を祝福し、二元論に囚われない表現を追求するCreative Studio。東京を拠点に活躍する、多様なバックグラウンドを持ったクリエイターが在籍。ジェンダー / セクシュアリティ / フェミニズム / エシカル / サステナビリティ等のSocial Issueに関心が強く、制作や発信を通じて社会課題に向き合うメンバーが集まっています。
Our philosophy
・「普通」という概念に囚われず、理想の未来を描くためのアイディアを発信し続けます。
・性別 / 人種 / セクシュアリティなどに関係なく、多様な視点を持ったチームでの制作プロセスを重視します。
・生まれながらに付与されるラベルへの偏見・差別を肯定・助長するようなメッセージは制作しません。
Celebrate and empowerment the non-ninary world!
What We Do
PRODUCT
ジェンダーニュートラルなプロダクトの開発販売
MEDIA
独自のインタビュー・動画コンテンツを通じたメディア発信
COMMUNITY
ジェンダーを多角的に考察する対話型イベントを通じたコミュニティ運営
BRANDING
「多様な個のあり方」をエンパワーメントする企業やブランドのコミュニケーション戦略設計・クリエイティブ制作
Our Why?
01.なぜ、私たちがジェンダーやサステナビリティといった社会課題にフォーカスするのか?
01.
「多様性」が謳われる現代。ジェンダーやサステナビリティ、美のあり方、様々な文脈において価値観のアップデートが求められるいま、21世紀における多様な生き方・個のあり方について考えることは、本当に「当たり前」とされる社会になっているのでしょうか。環境や性差の問題について考え、発信することは“炎上”の可能性が高く避けられがちであること。本当に伝えたかったメッセージが、意図しない形で社会に伝わってしまうこと。明確な「正解」がある世界ではないため、色々な意見が存在し分断が生まれやすいこと。それ故に、企業・個人問わず多くの人々が問題について語る場や発信する機会を持ち辛くなっていること。
一方で「自分に何をしてくれるのか」ではなく「自分自身のためにも、自らの意思で社会全体により良いことを」という考え方のもと、ジェンダーや環境問題に対し強い意識を持ち、様々な方面で活動・発信する人が増えています。言葉の認知が少しずつ高まっているとはいえ、未だ社会的な構造と人々の意識には大きなギャップが存在し、大量生産・大量消費社会に根付いた、広告やマーケティング、PRのあり方には、課題が残り続けています。人の生き方やあり方が多様化していく未来において、これからのマーケティングは「属性」ではなく「価値観」に紐づき、企業やブランドにもこれまで以上に個人と社会の様々な問題に向き合う際の「意思」や「姿勢」が求められる時代になる。だからこそREINGでは、よりよい未来を考え続けるクリエイターたちとともに、これからの企業やブランドが目指すプロダクト・サービスのあり方と、人々との価値観をつなぎ、新しい未来を描く広告/クリエイティブ/コンテンツを創っていきます。
02.日本にも「ジェンダーイメージギャップ」が存在する?
02.
2019年、日本のgender gapは先進国最下位の141位と発表されました。特に日本の特徴としては女性の政治参加や賃金格差、職場での昇進等の点数が低く、成人前後からgender gapが大きく開くと言われています。例えば、女性管理職が少ないのは「機会が均等に与えられていないから」という構造的な問題だけではなく「女性は結婚することが1番の幸せ」「男性は仕事、女性は家事」といった価値観がまだまだ“普通”とされており、社会が提示する理想像と、現代の人々の生き方とのイメージギャップが大きいことも考えられます。また男性が化粧をしたり、スカートを履くのは「男らしくない」と言われてしまうこと。女性は痩せていて、肌トラブルが何もなく、二重であることが美しい基準と提示されること。様々なメディアや広告で掲げられる「男らしさ・女らしさ」という性別に対するラベルイメージにいつの間にか囚われ、自由に選択できなくなってしまうことも、人々の生きづらさを助長してしまいます。一方、SNSをはじめ個人の声が世界に届きやすくなったことで、人のあり方や生き方に対する「正解」は揺らぎ、性別へのイメージから脱却し自分らしく生きようと行動する人が増えています。だからこそ、今クリエイティブやコンテンツに求められるのは”今”そして”未来”を生きる人々が既存の価値観に縛られることなく、多様なあり方を選択できるよう、選択肢を提案していくことだと考えています。
03.REINGが取り組むアプローチとは?
03.
REINGでは、企業・ブランド・プロダクトの思想と文脈設計を重視しています。企業・ブランド・プロダクトが社会に存在する意義は何か、誰のどんな問題に寄り添いたいと思っているのか。例えそのメッセージが賛否両論を起こしたとしても、つくり手や発信する側が意思を持って社会に提案していく「姿勢」が重要だと考えています。私たちのチームは、“普通は”といった概念から発想することはありません。既存の社会的イメージからアイディアを設計することはせず、対話を重視した上で企業・ブランド側の価値観を判断軸にしています。また、多様な視点を取り入れるためプロジェクトに応じて様々なクリエイターと協業しています。多様なジェンダーやセクシュアリティのあり方 / フェミニズムの考え方 / サステナブルな社会のあり方など、時代の潮流と向き合うべき課題の考え方について理解が深く、独自の視点を持って制作に臨むことができるメンバーをプロジェクトに合わせてチームビルディングします。現在は、自主プロジェクトとして「男女」のラベルを外すジェンダーニュートラルなプロダクトの開発や、ジェンダーに関するイシューを取り扱う雑誌の発行、様々な企業やブランドとのコラボレーションのプロジェクトを並行して行っており、同じ未来を目指す人々との連携を大事にしています。
04.どのようなメンバーが参加しているのか
04.
月に3-4回ほどイベントを企画し、多様な美のあり方や、性、ジェンダーに関する様々なテーマについて考えるイベントを運営しており、人種 / 性別 / セクシュアリティを問わず、様々なバックグラウンドを持つメンバーが参加しています。10代〜30代前半を中心とした社会課題に関心が高いユーザーコミュニティとなっており、現在は広告関係者(プランナー、フォトグラファー、イラストレーターなど)や企業・ブランドのマーケティング、広告宣伝部の方も参加されています。
05.私たちが目指す未来は?
05.
生まれ持った属性やそのラベルイメージに囚われることなく、個人が「好き」という気持ちを軸に、自分らしい選択を紡ぐことができる未来を目指しています。そのために新しい選択肢や新たな価値観の提示が増え、それぞれに受容しあえる世界であることを願って、活動しています。
Check out our interview
REINGでは、自分自身と向き合いながら「自分らしい選択」を紡ぎ続けている人たちのインタビューを実施。今はまだ「普通」とされていない選択をしている人たちや、フォーカスされていない関係性を紡ぐ人たちのお話を通して、形やあるものにとらわれずに、自分らしさを見つけるヒントをお届けしています。
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Meet Our Team

ASUKA OTANI
CEO / Producer
上智大学、ロンドンへの短期留学を経てベンチャーの広告代理店に入社。C.RonaldoやNeymarなど世界のトップアスリートを起用し日本ブランドを海外展開する案件を、複数担当。様々な広告プロデュースを経る中で、YOUNG SPIKES 2016日本代表選考にてBRONZEを受賞時、課題がジェンダー不平等だったことを機に「クリエイティブおけるジェンダーの描き方」に違和感を抱き、転職。現在は「21世紀の性・美・関係性のあり方」を軸にプロジェクトをプロデュース。日本発のグローバルブランドやファッションプロジェクトの戦略立案に携わりながら、「REING[リング]」を立ち上げる。
Instagram @aska28d
01.
What do you prefer being called?
Call me Asuka!
02.
What is something unique we should know about you?
好奇心が強く、多趣味。学生時代は吹奏楽部でAlto Saxを担当し、普門館での演奏を経験したことが人生を変えてくれた。大学時代はゴスペルサークルに所属し、歌って踊っての4年間を過ごす。ロンドン留学時には、週1回シアターに通っていたほどミュージカルが好き。茶道や華道を続けており、日本文化の精神性に惹かれている。
03.
A book/movie that everyone should read or see (gender related)?
RENT(ミュージカル)
WICKED(ミュージカル)
愛するということ(書籍)
Sense8(Netflixオリジナルドラマ)
エリン・ブロコビッチ(映画)
04.
Who are three people (living or dead) you’d want to have drinks with?
Pipilotti Rist
千利休
ウォシャウスキー姉妹
05.
When did you start thinking about gender issues? What was the trigger?
最初に気づいたのは、小学生の時。弟と比べて「女の子だから」という理由で何かを注意されることが多いことに、いつも違和感があった。決定的だったのは、大学合格後に周囲から「女の子なのに東京に行くの?」と言われたこと。
06.
What is 1 thing about gender you wish everyone knew?
自分が、誰と、どう生きていきたいかは個々に「違うこと」が当たり前。その選択は自由で、正解・不正解なんてない。二元論の間に、沢山の「その他」が溢れている。それだけ。
07.
Why is gender an important topic for you, especially from a marketing or creative point of view?
人生を振り返った時、「普通は」という考え方や「女の子だから」という言葉に、自分の選択を否定されそうになったことが沢山あった。それは、誰かが決めたルールでもないのに無意識に投げかけられるもの。そして、それはほとんどのシーンにおいて「私のため」を思ってかけられた言葉。そのギャップを生んでしまうのが、社会やメディアが提示する「〜らしさ」を規定するイメージやメッセージだと思う。業界の課題として、
・大量生産大量消費の時代においては「マジョリティをどれだけ早く動かせるか」ということに重きが置かれ、マーケティングが行われ、広告・クリエイティブが制作されてきたこと
・構造としてストレートの男性・異性愛者以外の人が決定権を持つ現場が未だ少なく、表現に偏りが生まれてしまうこと
が挙げられると感じている。社会に向けて発信されるビジュアルやメッセージがもたらす人々への影響はとてつもなく大きく、ポジティブにもネガティブにも働くからこそ、それだけが「正解」とされないように。多様な価値観のもとに、制作を行っていくことで、社会的な風潮を変えていきたい。
08.
What brought you to joining the REING team?
自分のジェンダーやセクシュアリティへの小さな違和感が積み重なり、REINGを立ち上げることになった。
09.
What’s your favorite thing to do at REING?
コミュニティのメンバーと、言葉を交わす時間が1番好き。自分自身のバイアスに気づいて、取り外すことにも繋がっている。様々なバックグラウンドを持った人たちと議論し、考え、自分なりの視点を持つことで制作に活きるものが沢山あるし、そこから生まれた表現には誇りを持てる。2年間ずっとその時間を大切にしてきたけれど、これからもコミュニティで思考を交わすことはやめたくないなと思う。
10.
What kind of world (or Japan) do you hope to see in 5 years?
・同性婚や選択的夫婦別姓が、国から認められていること。
・2030年に掲げられている「女性取締役・役員の比率30%」が達成されていること。

YURI ABO
Producer / Editor
東京都生まれ。上智大学卒業後、印刷会社に就職したもののアイデンティティや自己肯定感の欠如に課題感を感じ、価値観形成に関わる仕事を求めて転職。REINGの立ち上げに携わる。現在はREINGのメディア戦略設計、PR、コンテンツ企画編集などを主に担当。誰しもが「私」というアイデンティティを持ち続けられる世界を目指して、ジェンダーや正解にとらわれない生き方や美しさについて発信や考察を行なっている。
Instagram @abokabo
01.
What do you prefer being called?
Abo(高校時代に付けられたニックネームで、アボカドから由来)
02.
What is something unique we should know about you?
二十歳の誕生日にニューヨークをひとり旅して以来、毎年の海外旅行を大切にしている。食、アート、冒険が好き。趣味でメイクやコスメを研究中。チュニジアのジャスミン革命について研究したこともあって、チュニジアを旅するのが夢。実はロシア語がちょっとできる。
03.
A book/movie that everyone should read or see (gender related)?
少女革命ウテナ(アニメ)
グレート・ギャツビー(映画)
女子をこじらせて / 雨宮まみ(書籍)
美容は自尊心の筋トレ / 長田杏奈(書籍)
04.
Who are three people (living or dead) you’d want to have drinks with?
井上陽水
マーガレット王女
クリスチャン・ディオール
05.
When did you start thinking about gender issues? What was the trigger?
今思えば、中高生の頃からピンクコンプレックスがあって、ピンクの服やアイテムを選べなかった。REINGで活動を始めてからそれがジェンダーイメージからもたらされるものだって気づいた。
06.
What is 1 thing about gender you wish everyone knew?
ジェンダーはその人を構成する一部であって、全てではないということ。
「体型よりも健康、肌の色よりもポテンシャル、ジェンダーよりもアイデンティティ、サイズよりもミューズ、ダイバーシティよりも平等」(モデルのジル・コートリーヴを送り出した事務所のモットーより)
07.
Why is gender an important topic for you, especially from a marketing or creative point of view?
世の中の「普通」に窮屈な思いをしたり焦ったりしてきた。特にキツかったのは、彼氏つくんなきゃ!面白いこと言うよりもモテなきゃ!就職しなきゃ!自分を価値ある特別な人間だと思わせなきゃ!結婚しなきゃ!子孫繁栄・家庭円満な人生を送らなきゃ!というプレッシャー。コンプリートできない「普通」のバッジ集めは、自分は欠陥のある人間だと落ち込ませるものだった。その事と「男がブラジャーするのはおかしい」という攻撃や「女はレースやピンクが好きでしょ」という決めつけに誰かが窮屈でいることは、私の中で同じレイヤーの苦しみなのだ。全てはジェンダーバイアスを中心にもたらされる思い込み。普通として提示されているものから逸脱すると、孤独になるのが現状の社会だと思う。でも、それ孤独すら受け入れて「わたしらしい」と肯定できたらきっと毎日は鮮やかだ。そんな強さと美しさで世界が溢れて欲しいから、言葉やビジュアルで固定化されたイメージを変えていきたいと考えた。
08.
What brought you to joining the REING team?
社会に出て「わたし」が消えた20代。他者から選ばれることに価値を感じていたけど、小さなことでも自分の意思で選ぶことで「わたし」を取り戻したいと思ったから。
09.
What’s your favorite thing to do at REING?
私もそうだけど、REINGでみんなの小さな夢が叶うのが好き。こんな企画を日本でやりたい、こんなトピックについて話したい。私はそれを形にする努力を惜しまない。アイデアの種が花束になった時、誰かの人生を共に彩れることに悦びを感じる。
10.
What kind of world (or Japan) do you hope to see in 5 years?
ジェンダー教育や性教育、自己肯定感を高める教育がカリキュラムとして学校に普及すること。そういった情報にアクセスしやすい社会であって欲しい。

EDO OLIVER
Creative Director / Planner
メキシコ生まれ、カナダ育ち。McGill大学入学、慶應義塾大学への1年間の留学を経た後、文化服飾学院へ入学。卒業後はSSENSEでスタイリストとして活躍し、日本のクライアントを担当した。またフォトグラファーとしての一面もあり、様々な媒体で活動している。英語、スペイン語、フランス語、日本語が堪能。REINGではクリエイティブディレクション、SNSのコンテンツ作り、戦略設計、コミュニティマネジメントなどをおこなう。
Instagram @yumeboi
01.
What do you prefer being called?
Edo、queen, diva, princess, honey…何でも好きなように呼んで!
02.
What is something unique we should know about you?
パフォーミングが大好き。小さい頃からhip-hopを中心にダンスに取り組み、16歳の頃にはカナダのHip-Hop大会で優勝した。以降、2011年にはカナダ代表のダンサーとしてHip-Hop世界大会に出場し、セミファイナリストとしてテレビで自身の踊りを披露したことがある。見たらわかると思うけど、私の体の動きは誰にも止められない。大学在学中、ジェンダーの縛りから解放され、メイクアップなども楽しむように。今では「アンドロメダ」という名前で、ドラァグクイーンとしてもパフォーマンスをおこなう。彼女はある時期に小惑星からやって来た魅惑的な存在なのか、それとも世界を征服するためにサイバー世界からやって来たモンスターなのか。
03.
A book/movie that everyone should read or see (gender related)?
Viva(movie)
ブエノスアイレス by ウォン・カーウァイ(映画)
The Goddess(サイレント/モノクロ映画 in 1934)
愛情萬歳 by 蔡明亮
薔薇の葬列(映画 in 1969, 美輪明宏出演)
修羅雪姫 (映画, 梶芽衣子出演)
女囚701号/さそり(映画, 梶芽衣子出演)
赤い薔薇ソースの伝説(メキシコ映画)
まだまだ紹介したいものがたくさんある!映画は言葉、気持ち、物語を見つけるための美しい窓みたいなものだよね。いっぱい観よう!
04.
Who are three people (living or dead) you’d want to have drinks with?
川端康成
フリーダ・カーロ
今敏
05.
When did you start thinking about gender issues? What was the trigger?
ジェンダーについて自分の意思で考え始めることは少ないと思う。それは大抵、社会が自分に繰り返し「あるべき姿」のラベルを貼り続ける中で、自分で自分の姿を見失いそうになった時に始まる。残念ながらそのラベルは必ずしも「人間としてどう生きるか」を示しているわけではない。私の一番最初の記憶は5歳の頃、女の子っぽさを纏う私に対してクラスメイトから「おとこおんな」と呼ばれたことだ。以降、彼らは私を「ゲイ」と呼び、時にはさらにひどい言葉でバカにしてきた。別に特定の誰かについて言及するつもりはないけれど、自分の周りの世界を元にして「あなたがあるべき姿」を押し付けてくる人は少なくない。高校生の頃、私は初めて自分のために闘った。自分の姿を認めてもらうために戦うゲイの人たちを見て、誰かの本当の姿が壊されるたびに世の中で当たり前とされているジェンダーの考え方に問いを投げた。だってプリンスも、マドンナも、フレディー・マーキュリーも、デヴィット・ボウイも、みんなが見ているテレビの中で男らしさや女らしさの意味を新たにして来たでしょ?
06.
What is 1 thing about gender you wish everyone knew?
「普通」の人なんていない。他の誰とも違う自分を祝福するほど、人はもっと美しくなる。頭がおかしくなるくらい、自分になるの。ありたい自分になるための、自分の場所をつくらなきゃ!
07.
Why is gender an important topic for you, especially from a marketing or creative point of view?
ほんの少しだけど、私には本当の自分の姿を伝えてきた人がいる。その事実は本当に大切だった。多くの場合私たちは「まだ頑張れる」「もっとこうした方がいい」とか言われるよね。今の子供達は本当の自分を見つけるためにいろんなタイプのアーティスト、ブランド、インフルエンサーの若者の活躍を見ることができる。マーケティングやメディア運用を通じて多様な社会の実現を目指すなら、より多様なビジュアル表現に触れることは欠かせない。LGBTQIA+な表現は今まで以上にメディアに流れる始めたし、それに伴って若者を中心にLGBTQIA+な人が増えてきている。でもだからといって社会を一瞬で変えることはできない。そうなってしまっては、私たちは自分であるために新たな危機に直面するだろうから。
私たちはもう自分の趣向で変な目を向けられるべきではない。私たちは歌手にも、俳優にも、自分自身がブランドにだってなりえる。これ以上「普通」であると思われるために、自分の姿を消してしまわなくていいのだ。そういう変化を起こす力はメディアにあるし、だからこそジェンダーにまつわるマーケティングが新たな社会を形作る必要があると思う。
08.
What brought you to joining the REING team?
REINGの下着撮影の時、Asukaが私にモデルの依頼をしてくれた。その時にチームや取り組みの素晴らしさを感じて、私も一緒にいるべきだと感じた。
09.
What’s your favorite thing to do at REING?
新しい人に会えるところが好き。いろんな人と会う中で、ジェンダーへの関心が広がっていることを感じる。REINGのイベントに参加してくれる高校生たちも、私たちと同じように社会を変えたいと思っていたりする。それって本当に嬉しいし、希望的だと感じる。(高校生の私よりも彼らの方がよく考えてるかも。)
10.
What kind of world (or Japan) do you hope to see in 5 years?
クィアな人たちに向けて服を売るお店が増えたらいいなと思う。その変化自体は小さいかもしれないけど、ファッションの力って大きい。5年後にノンバイナリーなお店が増えているとしたら、それってかなりイケてる。あとは全ての議員に対して同性愛嫌悪や男女同権主義の程度を図るテストが導入されたらいいな。試験に落ちた人は役職を退いて、ジェンダー教育キャンプに入らないといけないの。(とある男の子の夢)

MAKI KINOSHITA
Writer / Blank Maker
1995年、東京生まれ。慶應義塾大学在学中、文化人類学の研究室に所属。自らの父親が抱く「家族」の観念を娘の視点を通して記述し、他者の言葉を自分の言葉で再記述することに意義を見出す。当事者でありながら第三者でもある「半当事者」的な視点による関係性の考察を通して、多様な違いが繋がり合う社会の実現を模索する。
◆好きな作品
非常にはっきりとわからない(展示)/ 工藝の道(書籍)/ 牯嶺街少年殺人事件(映画)
Instagram @makinoshita
01.
What do you prefer being called?
Maki, Kinoko (Mashroom), Kino-chan
02.
What is something unique we should know about you?
過去にはバックパッカーとして旅を楽しんだ時もあったが、最近は家にこもりがち。本、映画、音楽が好き。人が考えてる姿を見るのも好き。
03.
A book/movie that everyone should read or see (gender related)?
非常にはっきりとわからない(展示)
工藝の道(書籍)
牯嶺街少年殺人事件(映画)
04.
Who are three people (living or dead) you’d want to have drinks with?
特別浮かばないけれど、自問自答を繰り返しすぎて、こんがらかってしまった人
05.
When did you start thinking about gender issues? What was the trigger?
小さい頃から「男らしさ」「女らしさ」に興味がなかったけれど、改めてジェンダーについて考え始めたのは最近。REINGへのジョインがきっかけ。
06.
What is 1 thing about gender you wish everyone knew?
二項対立は議論を易しくしてくれるけれど、その易しさにはめ込まれるほど私たちは単純じゃない。
07.
Why is gender an important topic for you, especially from a marketing or creative point of view?
その人をその人として受け止めるには、「常識」や「一般論」から切り離して考える瞬間が必要だと思うから。その視点は自分も自分として解放してくれる。
08.
What brought you to joining the REING team?
大きなラベルで個人を語らず、傾聴からコミュニケーションを始めるところ。
09.
What’s your favorite thing to do at REING?
誰かの言葉を通じて、自分のことを以前より知ることができたようなその瞬間がすき。
10.
What kind of world (or Japan) do you hope to see in 5 years?
誰かの言葉に反射的に怒ったり、嫌ったり、それの揚げ足をとるような瞬間が少なくなっている世界。

KUNIAKI MICHISHIO
Product Director / Designer
東京コレクションブランド立ち上げを経験し、デザイン /生産 / 営業など様々な業務を兼任、その後イタリアブランド「CoSTUME NATIONAL」にてメンズ・ウィメンズのデザイナーとして勤務。退職後、渡米しファッションブやフードを中心にブランディングプランナーやアートディレクターとして活動している。
REINGではプロダクトデザインとグラフィックデザインを担当。どこにもかたよらず、みんなに寄り添えるデザイン/クリエイティブを考える。
Instagram @k_michishio
01.
What do you prefer being called?
みっちー
02.
What is something unique we should know about you?
ファッションが大好きだが、ファッションにも絶望し、そしてファッションで未来を見出した。ファッションと何かを見つけることに常にアンテナを張っている。
03.
A book/movie that everyone should read or see (gender related)?
October Sky (映画)
Dior & I (映画)
04.
Who are three people (living or dead) you’d want to have drinks with?
小堀遠州
山本周五郎
フィービー・ファイロ
05.
When did you start thinking about gender issues? What was the trigger?
ファッション学生の時に、スカートを履いてジェンダーでファッションを分けてはいけないと思ったのが始まり。
06.
What is 1 thing about gender you wish everyone knew?
男性・女性と分けない世界なら、着れる服が2倍に広がるから自分らしさが見つけやすくなる。
07.
Why is gender an important topic for you, especially from a marketing or creative point of view?
人のラベルとして貼られやすいもの。だからこそファッションやライフスタイルのなかで無駄な制限ができてしまう。それを根底から変える必要があるから。
08.
What brought you to joining the REING team?
ただプロダクトを作り売るというサイクルに疲れていた。思想を込めてしっかりプロダクトをデザインできるから。
09.
What’s your favorite thing to do at REING?
みんなのためと俯瞰的な視点でのデザインをして、自分が作ったプロダクトで誰かが幸せを感じていること。
10.
What kind of world (or Japan) do you hope to see in 5 years?
誰もが自分らしいファッションができる社会。さらに、誰もが自分らしいライフスタイルを生きられる世界。

HSU AN
Designer / Contents Creator
1992年、台北生まれ。Shih-Chien Universityインダストリアルプロダクトデザイン学科を卒業。ファッション、建築、グラッフィック、プロダクトなど、クリエイティブ領域は多岐に渡る。ビジュアル作り、ブランディング、スタイリング、アートディレクションに加え、彼女自身アクセサリーブランドRINGRINGも立ち上げる。ココ・シャネルのように、自身のデザインワークを通して、クリエイターをはじめジェンダーバイアスに苦しむ人の背中を押すことを目指す。実は、好きな人と一緒にバンコクで何もすることなくゆったりと過ごすのが夢。
Instagram @hsu_an_hsu
Website hsuanhsudesign
01.
What do you prefer being called?
アン、&&(仲のいい友達はそう呼ぶよ)
02.
What is something unique we should know about you?
小さい頃は石屋さんになりたかった。父も石が好きで、毎年内モンゴル自治区の地元の石屋さんによって開かれる石市場へ、一緒に行ったこともある。2ヶ月そこに滞在して…ひたすら珍しい石を集めてたよ。
03.
A book/movie that everyone should read or see (gender related)?
ココ・シャネルの伝記(書籍)
君の名前で僕を呼んで(映画)
04.
Who are three people (living or dead) you’d want to have drinks with?
ジギー・スターダスト by デヴィッド・ボウイ
デムナ・ヴァザリア
三毛(台湾の小説家)
05.
When did you start thinking about gender issues? What was the trigger?
大学の友人を通してジェンダーのイシューに触れ始めた。問題について深く考え始めたのは、多分日本で暮らし始めてから。
06.
What is 1 thing about gender you wish everyone knew?
グローバル大企業のtop500社のうち、女性のCEOは32人。また、女性監督者の報酬は同じ役職の弾性監督者よりも14%小さいと、一般的には言われている。
引用元:Fortune, American bussiness magazine, 2017
07.
Why is gender an important topic for you, especially from a marketing or creative point of view?
私がひとりの女性として社会を生きる中で、自分で飛び立つ翼や自力で頑張る活力を犠牲にしながら、社会や誰か期待する「女性のあり方」や「女性の振る舞い」を身につけてきたように思う。これ以上こんな生き方はしたくない。私たちがジェンダーのイシューを乗り越えることができれば、それぞれが持つ可能性を広げたり、違いを超えて個々が交わり合うことができる。もし世界がそうあれば、女性の価値は子供を生むことに止まらないだろう。女性は婚期を逃したり、生殖機能の低下を心配することからくるプレッシャーから解放されるかもしれない。女性は年齢に関係なく、自身の愛と意思で結婚という選択肢を選ぶようになるかもしれない。私は全ての人に伝えたい。年齢やステレオタイプは自分の可能性を狭めるべきではない。私たちは皆等しく自分の人生を謳歌できるはずだから。
08.
What brought you to joining the REING team?
ココ・シャネルが自身のパワーとデザインの力で社会のジェンダーイシューを解決に向けて一歩進めたように、私も同じことを目指してREINGにジョインした。REINGは日本社会のジェンダーイシューに切り込む最高の場所だと思う。
09.
What’s your favorite thing to do at REING?
ウェブサイトやビデオ、グラッフィックづくりなど、REINGのパワーになるものを作り出すのが好き。REINGを応援してくれる人と、ディテールや提供する体験を考えながらREINGがより素敵に見えるようなサイトづくりをするのは本当に楽しい。私にとってこのウェブサイトはREINGのアイデンティティそのもの。
10.
What kind of world (or Japan) do you hope to see in 5 years?
日本の家庭の「主婦」という考え方が変わることを願う。女性と男性で家事を行うバランスはもっと良くなるはずだ。社会的な考え方に沿って、女性だけが自分のキャリアを諦めてしまうのは違うと思う。
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